2012年9月13日木曜日

[09/12]沖縄観光の未来を考える

こんばんは!
年間700万人近くの観光客が訪れる、ここハワイからお届けします。

Mauka side
viewed from the dorm
毎年たくさんの観光客が訪れることで有名なハワイですが、そんな常夏の島に追い付け追い越せと、ハワイ同様に観光業にすごく力を入れている島が同じ太平洋上に存在しております。
まぁタイトルから既におわかりでしょうが。。。


・・もちろんそれは我らが沖縄でーす!
観光立県として、国内ではその圧倒的な存在感を全国に知らしめている沖縄。
美しい海、ビーチ、豊かな文化に伝統芸能、長寿の島を印象付ける独特な食文化などで知られる沖縄。
そして何よりもゆったりした雰囲気や人で癒しの空間を提供する島、沖縄。
そんな沖縄県の観光業の将来についてちこっと考えてみたいと思います。

というのもこの「沖縄県の観光」というのが私の研究テーマの一つでもありまして。
経済学的視点から沖縄県の経済を見たときに、県が目指すべきは県経済の持続的発展であり、その中で特にリーディング産業として君臨する観光業に「持続可能性」という視点が必要なのではと感じ勉強し始めた次第であります。

沖縄県の学生代表としてハワイで勉強させてもらっている以上、県経済の発展に少しでも貢献できるような研究を行うことが私の義務であり、また使命でもあると。
未来の沖縄観光が、今後10年、30年、50年という長いスパンで成長し続けることができるのか?沖縄の豊かな自然環境を維持したまま、順調に観光客数や観光収入を増やし続けることができるのか?
この場を借りて、私の現段階の考えを整理したいと思います。


現状把握

平成23年度の沖縄県における主な観光データは以下です。
  • 入域観光客数:553万人、前年比3.2%減。うち外国人観光客数は30万人で全体の6%弱。
  • 観光収入:3,783億円、前年比6%減
  • 観光客数一人当たり県内消費額:68,427円、前年比3%減
  • 平均滞在日数:3.79日、前年比1.6%増
昨年は東日本大震災の影響を受け全体的に減少傾向にありました。平均滞在日数は微増ですがこれもほぼ横ばいと言っていいでしょう。その中で外国人観光客数は平成18年から増加を続けております。


このデータを踏まえ、沖縄県観光振興基本計画によって定められた目標値は以下。(平成33年度達成目標)
  • 入域観光客数:1,000万人(うち国内客800万人、外国客200万人)
  • 観光収入:1兆円
  • 観光客数一人当たり県内消費額:10万円
  • 平均滞在日数:5日
どう思いますか?10年後達成できそうでしょうか?
ちなみに10年前の平成13年度と比較してみると、この10年間で観光客数は100万人増、観光収入微増、一人当たり県内消費額2000円ほど減、そして平均滞在日数は微増という結果が出ております。

過去の経験から照らし合わせて考えると、世界的な不況の中これからの10年は相当劇的な対策をしないと目標達成は厳しいかもしれません。

(以上、第5次沖縄県観光振興基本計画からデータ引用)


目指すべき方向と今後の検討課題

その中で、県が観光業を目標達成に向け発展させていくには何をすべきか?
基本計画にもありますが、外国人観光客数にはまだ伸びる余地が十分にある。
沖縄の独特なイメージを外国人にもわかりやすい形で発信し、発展を続けるアジアを中心に世界中の注目を集めることができれば、最低でも外国客数の目標達成は可能「かも」しれません。

Shuri Castle

ただ、この外国客誘致に関しては行うべきことや解決すべき課題などは現状山積みだとも感じています。ことば、文化の違いにどう対応していくか。国内観光に強くカスタマイズされた沖縄観光はとても外国人にも気軽に楽しむことができる環境であるとは言い難く、その面での対策、改善が無ければせっかく外国客数が増加しても民間レベルでの問題多発が避けられないように思います。

活路を外国人観光客に見出すのは良いけれど、そこに至るまでにはこの10年でやるべきことはたくさんあるようです・・。


まとめ

以上まとめると、
  • 沖縄県の観光は震災の影響もあり減少傾向
  • 10年後に達成予定の壮大な目標を沖縄県が掲げている。達成に向け劇的な対策が必要かも
  • 外国人観光客の誘致には発展の余地が十分にある
  • が、国内観光よりの沖縄県には改善点がたくさん
てトコですね!
持続可能が云々と言っておきながらそこにはまったく触れなかったので、また次回はそこについて考えてみたいと思います。



ではまた・・。

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