2012年6月3日日曜日

[06/02]沖縄とハワイのちがい~1.物価

こんばんは!
広島県と姉妹都市のここハワイからお届けします。

6月に入っても引き続き、相変わらず怠けがちな毎日が続く。朝起きれる分5月よりは完全にマシなんだけど、起床→朝食→メール&ネットチェックからの、10時過ぎにまた睡眠というのがここ二日続いてるのがマイナスポイント。学期中に同じことを繰り返していたときには、「部屋から出て外で作業」というソリューションを発見しそれが中々奏功していただけに、同じ過ちを二度繰り返したことがなんとも残念・・。まだまだ生活改善への意識が低いのか、学習能力がありませんなぁ。明日以降はまずComfort Zoneからの脱却から始めよう!

Pacific Ocean
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さて。夏休みだしそろそろハイキングにでも繰り出したい頃ですが、男は黙って自由研究。ってことで、沖縄とハワイの比較研究をしています。基本的には経済にフォーカスしてるんだけど、人口や教育など経済活動に影響を与える分野に関してもカバーしていくつもり。地理的、文化的に共通項が多い両地域のデータを比較することで、印象ではなく具体的にどの面で共通していて、どの面で差異があるのかを明確にする。共通点と相違点をハッキリさせた上で、ではなぜそれらの違いは生まれたのかの理由を分析する、ってのが当面の目標。
現時点では沖縄のデータについてはリストにしたので、これからハワイの統計について統計局のサイト等を読み漁っていく次第であります。
リサーチが進むにつれ、当ブログでは不定期ですがその「違い」について共有していこうかなぁと思っています。

ちがいその1:物価

とりあえず第一回のテーマとして取り上げるのは、「物価」です。
昨年8月まで23年間沖縄県に住んでいたものとしては、物価はやっぱり「安い」って感じることの方が多かったかな?本土に出向く機会はあまり多くはなかったけれど、行く度に食事代が高いなーとか、ガソリンリッターでこんなにするんだーとか何気なく感じてたから、個人的には安いイメージ。
家賃とかもすごい安いとかも聞いたこともあるから、その感覚は的外れではないレベルだと思う。

対して昨年8月から10か月あまりハワイに住んだものとしての感想は、沖縄で物価の安さを感じていたのも相まってか、常に「高い」と感じてる。外食すると間違いなく15ドルくらいはかるく飛ぶし、円高が云々とかは関係なく地元民としての感覚ではやっぱり高い。メインランドから越してきた人たちに聞くと野菜とかお米とかやっぱり高いって言うし、この感覚も間違っていないハズ。

というワケで、印象から見た物価の感覚としては、沖縄=安い、ハワイ=高いでした。
さてこれがデータで見るとどうなるか?


今回参考にしたのはWebサイト社会実情データ実録より図録▽物価の地域差と、MERICよりCost of Living 1st Quarter 2012
同サイトによると、沖縄県の物価地域差指数は全国平均を100としたところ91.9全国でもっとも低いという結果になった。(2007年)カテゴリーによってはワーストを免れているのも多々あるが、住居に関しては66.7と平均を大きく下回り、被服及び履物も66.7と低い。全体的に見て各カテゴリーで平均以下のレベルを維持した結果、総合で全国で最も物価が安い地域と示されたワケである。データと照らし合わせると家賃が安いってのは当然の感覚だったのかも。(ちなみにガソリンについて調べるとこちらも沖縄は全国最下位でした。)
(資料)社会実情データ図録(http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/

次にハワイの方に目を向けると、こちらは生活費指数でのデータだがぶっちぎりのナンバーワンもっとも生活費が高い州と認定されておりました。内訳をみると住居、水道光熱費などのカテゴリーで全米トップで、その他でも非常に高い水準に。こちらもデータで見るのと印象で感じるのと同じ結果が出ました。

なぜちがいは生まれたのか?

ではなぜこれらの物価における違い、沖縄=安い、ハワイ=高いが生まれたのか?
地理的要素から考えると、沖縄もハワイも本土から離れた「離島」になるので、モノを輸送するには当然コストがかかる。なんでもかんでも島内で生産できるわけも無いので、輸入に頼らざるを得ないモノは互いにかなりのウエイトを占めているハズ。よってハワイの生活費=物価として考えるとあらゆるモノに高い輸送費がかかり、その価格が必然的に高くなってしまうのは理解できる。ハワイと同様にアラスカのそれも上位に食い込んでいることから、受け入れるのは容易だろう。

それでは、沖縄の場合はどうか?ハワイほど本土やアジア各国と距離が離れてないにしても、輸送には空輸もしくは船での輸送が必要になるので、輸送費が商品の価格に上乗せされるのは当然と思われる。だが、実際に沖縄の物価は全国でもっとも安いとされているのである。平均を多少下回るとかそんなレベルではなく、全国最下位。

これはどう見ても不思議じゃありませんか??
普通に考えたら経済の中心地から離れれば離れるほど輸送コストがかかり、物価が高くなるものでしょう。実際に前述のガソリンの価格については、高価とされる上位の都道府県はほとんどが九州勢。その中で沖縄県は全国最安値。
個人的な推測としては政府の補助金等で支援されてるため価格が低く抑えられているのだろうと考えていますが、果たしてそれだけで全国でもっとも低いレベルまで下がるモンなのか、とか。

まだまだ差異を認識しただけのレベルなので、原因については良くわかりませんが、それについては今後深く分析できたら、と思います。



調べれば調べるほど疑問が湧きあがってくるのがこういったリサーチの面白いところ。
たっぷり時間のある夏休みをかけて、この課題に取り組んで行こうと思います。

ではまた明日。

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